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日本周遊紀行(135)大分 「高崎山」 、
猿園の入園料は、当時「子供10円、大人は子供なみ」という不思議な文言であったとか・・ 、
今朝はいつもより早起きして、「双葉荘」滞在中としては最後の入浴も済ませた。
目覚めてサッパリした後はすぐに出発である。
カッチラかしていた身の回りのものは、昨日のうちに片付けていて直ぐにでも出かけられる体勢にはしてあったし、素敵な宿の女将さんにも事情を話して昨夕の内に清算を済ませておいた。
勿論、旅荘で4日も滞在したのは小生にとっては初めてであったが、せっかくの湯治場滞在だったのでゆっくり、ゆったり手足を伸ばして、もっと長期間のんびり湯治生活を満喫したかったのだが、やはり、周辺観光地に気を取られ、あたふたと巡り巡ってあっという間に過ぎてしまった。
今度は是非、内の上さんと同行のうえ、ゆっくりしたいものだとつくずく思った。
本日、出発するには若干の内的の理由(鹿児島で家内と娘家族と合流する)もあった。
まだ、周辺ご近所さん達が活動する以前の、静寂の内に「双葉荘」を後にした。
今日の行動予定は、再び熊本へ戻り九州の西岸地域を訪ねるつもりである。
大分自動車道の別府I・Cより先ず大分を目指す、眼下に見えてる別府の町並みからホンノリ白煙がたちのぼっていた。
別府の市外を抜けると同時に高崎山の要害が競立っている、あの、野生の・・?猿の生息地で有名な。
「高崎山」は既に古文書に書かれていて・・、
「 高崎は多加佐岐とよむべし、名の義は高き山の出埼有るによれり 」とあり、本来「 高き山の崎 」という意味で、高い山が御崎(岬)に突き出ているという意味でもある。
中世には高崎山山頂に大友氏の城が築かれ、併せて、麓に万寿寺別院も建立されている。
高崎山のサル(猿)については、400年ほど昔にはニホンザルが棲んでいたと「豊府紀文」にも記されている。
1952年(昭和27年)、当時の市長・上田 保氏は、地元住民による高崎山周辺農家へ農作物被害を及ぼしていた猿を狩猟しようと試みたが失敗したことを聞き、逆に猿を集めて観光資源として活用することを発案した。
アイデアは、「池の鯉」で手を叩くと集まる鯉の姿を見て、猿を寄せることを思いついたと云われている。
その当時の大分市は、戦災により商人のほとんどが疎開していたため税収が無い時代であり、高崎山の猿たちは厄介者から一転し貴重な観光資源、収入源となったのである。 発想の転換、「 災い転じて福と成す 」を地で行ったのである。
猿園は、高崎山自然動物園として発足、入園料は当時「 子供10円、大人は子供なみ 」などと不思議な料金設定であり、そして当の上田元市長はホラ貝を吹いて猿を呼んだという。
高崎山の自然サル園は宮崎県の幸島(宮崎の最南端である都井岬の近く、日向灘に面する小さな島で、この島には昔からサルが住んでいた)と並んで「日本のサル学発祥の地」とされ、「群れの中で最も序列が高い個体を指す呼称を『ボスザル』から『α(アルファ)オス』に改める」と発表した際にはテレビニュースや新聞で報道され、現在でも群れの動向については地域ニュースや話題になることが多いという。
2004年(平成16年)、高崎山の入り口から猿寄せ場までを4分で結ぶ定員40名で2両編成の小型モノレールが運行を開始し、山を登る手間が省けたという。
次回は、大分 「豊の国」
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