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日本周遊紀行(79)菊間 「菊間瓦」 ,
菊間の町は、いぶし銀に輝く美しい「甍の波」が冴える、
可愛らしい「坊ちゃん列車」を横目に見ながら、瀬戸内の北条方面を目指す。
国道196号を北上すると眩しいほどの瀬戸内海へ出る。久しぶりの内海の海で、風も無く、いつものように海は穏やかであった。
西方・紺碧の海上にコンモリとした緑一色の島が浮かぶ、「鹿島」である、当地では別名「伊予の江の島」と呼ばれるらしい。
小生、地元の湘南・江の島を思い出すが、やはりこの地も四季折々の景観を呈する観光名所になっていて、島へ渡るには渡し舟で行くらしい。
首都圏の二本も道路(江ノ島大橋)が架かる(車道、歩道の2本)湘南・江ノ島と違って、何とも優雅で結構である。
北条の先に大浦という港があって、ここから波妻鼻(岬)が出ばっている。
この付け根から見る海岸線もまた実に綺麗で、盛夏には海水浴客で一杯になることだろう。
この先、R196通称、今治街道は美しい海岸線をしばらく走る。
交通量は結構多いので、窓の外の景色に見とれて事故など起こさぬようにと、自分に言い聞かせて車を滑らせる。
菊間町の民家の瓦が、いぶし銀に輝いていて美しい「甍の波」を見せている。
菊間は、全国に誇る菊間瓦の産地であり、銀色に輝くことから別名「いぶし瓦」とも呼ばれている。
700年の歴史を誇ると言われており一般の屋根瓦の他、独特の形状をした鬼瓦や飾り瓦なども生産されており、各地の名高い神社仏閣やお城の屋根などで見ることができるという。
道後温泉本館や松山城、そして明治17年皇居造営に際しては菊間瓦が特選の栄誉を賜っているという。
昭和になって生産工程や燃料などが近代化され、瓦職人の数も最盛期に比べると少なくなっていが、こうした中、昔ながらの工法を続ける鬼師は伝統工芸として世襲家系に今なお続いており、各地の名高い神社仏閣にその名をと留めている。町の施設としては珍しい「かわら館」(瓦のふるさと公園内)があり、菊間瓦の歴史や伝統的な製造工程の模型をはじめ、様々な瓦作品が展示されている。瓦の製作体験実習もできるという。
菊間の町並みを過ぎ、太陽石油の大きな石油タンク群をを左に見る。
菊間から大西町、予讃線が相変わらず山側を、ほぼ並行して走っているが、その丘陵というか山肌は濃い緑におおわれている。どうやら蜜柑の木であろう。
関東より以西は、みかんの木などは珍しくないが、その中でも愛媛県は全国一のみかんの産地であり、瀬戸内の温暖な陽光を浴びた、菊間、大西町は古くからのみかん農家が多いのである。
蜜柑は愛媛、和歌山、静岡が県別収穫量のベスト3と言われる。
その歴史は比較的新しく、愛媛の場合200年ほど前の江戸末期、南伊予の吉田町辺りが発祥といわれる。
元々は中国浙江省の温州地方が原産地で、始め九州に伝わり、その後和歌山・有田地方で栽培が盛んになったといわれるが、同時期、伊予地方でも栽培されたという。
通常の小粒の愛媛みかんを「温州みかん」とブランドとして称しているが、愛媛県下ではその他にも多様な品種が生産されている。
その代表的なのが伊予柑であるが、その他にも主要なものでネープル、八朔、ポンカンなど20数種に及んでいるという。
この辺りの越智今治地域はネープル、八朔が多いようであるが、菊間、大西町の蜜柑の種類は何であろうか・・?。
次回は、波方の「村上水軍」
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