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日本周遊紀行(170) 安心院 「ストンサークル」 、
米神山の「ストンサークル」(案内図より)
安心院町熊地区では「米神山巨石祭」という珍しい神事が執り行われる・・、
安心院・妻垣地区から北東の方角、高速道路を挟んで佐田地区があり、この地に妻垣山にも模した端正な「米神山」が盛り上がっている。
この山の7~8合目以上には、100基にも及ぶ立石遺跡があり、「佐田京石」と言われるが、更に、山頂付近には環状列石・ストンサークルと思しものも存在する。 何れも人間の背丈ほどもある列石で、誰がなんの為に造ったか定かではないという。
又、一部の石柱の下からは写経が出土しているものもあり、埋納経の標石かとも思われるが、こちらも何時ごろ、何のために納めたかは定かでなく、しかも全部の石柱から出土している訳ではなく、摩訶不思議な石柱だといわれる。
写経を埋めた石柱は、仏教的には「一字一石経を根本に納める」という思想もあるようで写経石とも呼ばれ、経石から転じて「京石」になったともいわれるが・・?。
何れも太古の祭祀場、鳥居の原型、埋納経の標石といろんな説があるようで、人が営むための祭祀の場所であったといわれる。
それにしても、「ストンサークル」というのは、世界遺産にも認定されているイギリスの謎の巨石建造物・「ストーンヘンジ」でも超有名であるのは周知である。
世界各地にも在り、日本でも特に北海道や東北地方のは有名で、縄文中期後半から後期に築造されたものという。
他にも日本各地で発見例があるが、ただ、九州地方では珍しいと言われる。
米神山の巨石群を縄文時代の人々が何のために造ったかは、実態は解明されていないという。 又、京石(経石)は鎌倉~江戸の遺構とされているが、仏教関係者が何故写経などを縄文時代の石柱に刻し埋めたかは未だ疑問とされている。
米神山はこれらの遺構、史跡が学術的に未解明の部分が多いナゾの霊山聖地とされ、超古代の巨石文化遺跡として全国各地より熱い視線が集中し、今後も学者の間で研究が期待されているという。
安心院町熊地区では毎年3月、「米神山巨石祭」という珍しい神事が執り行われ、佐田京石群を祭祀し奉るという。
それにしても、安心院の妻垣山に一柱騰宮・妻垣神社が建立された伝記・伝承といい、米神山の巨石の遺構建造物(・・?)といい、これらには何らかの関係や繋がりが有るのか・・?、これが究明された時、“あじむ”という妙な呼称も判明されるかも知れない。
安心院町の北隣は院内町であり、いずれも「院」の字を含むことから宇佐市を含めて、これらの1市2町を総称して宇佐両院(うさりょういん)とも呼ばれている。 又、安心院町の「心」という文字を使った自治体は、全国でもここだけと言われる。
次回は、「宇佐神宮」
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祝い・・!! 平泉地方が世界文化遺産に決定。(2011年6月)
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