google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 各県の主要な温泉地や観光地を、気ままに巡ってます。: 日本周遊紀行(121)小浜 「小浜温泉」

2011年4月27日水曜日

日本周遊紀行(121)小浜 「小浜温泉」




『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/




 日本周遊紀行(121)小浜 「小浜温泉」   、



湯煙がただよう「小浜温泉」の街並



海岸に沿った街中から、100度の源泉が湧く肥前・小浜温泉・・、

千々石町は国見町、瑞穂町、吾妻町、愛野町、小浜町、南串山町の同程度の7町域が大同合体の構成組織となり、平成17年10月11日に「雲仙市」となった。

一走りで小浜の温泉地へ着いたようである、珍しく海岸に湧く温泉地である。
海岸沿いに国道がほぼ直線に走り、海辺に良く整備された公園が細長く道路と平行している、その右はもう波打ち際の海岸線である。 


小浜温泉は、街のいたるところに白煙(水蒸気)が上がっている。 
近付いて視ると民家の(小規模な旅館・・?)すぐ前に、コンクリートとブロックを二階の窓くらいの高さまで造り上げた四角いタワーが在り、そこからモウモウと蒸気が漏れて吹き上がっている。(タワーは温泉水と蒸気を分離する施設)上部から耐熱用の赤い塩ビ管が数本、取り出し用に設置してあり、地中に潜っている。

下には湯溜りが有って、そこには「タマゴ、湯とおしはご自由に、どうぞ・・」とある。 

この小浜には源泉が20数ヵ所確認されているといい、ここはその中の一つであろう。 
商店街の通りから一つ入った小さな路地であるが、水蒸気をあげた源泉のすさまじさに圧倒される。 小浜温泉街は「源泉巡り」の散歩も楽しみの一つかもしれない。


この温泉町には、所謂、高級・大規模のホテルや旅館はあまり見当たらず、観光地化されてない比較的庶民的な温泉、湯治場風の面影を残しているようである。 

源泉温度100度、一日の湧出量15,000トン、泉質はナトリウム含有泉。神経系疾患、婦人病、リウマチ、胃腸病、呼吸器病などに効果があるという。 

昭和37年には既に国民保養温泉地に指定されていて、雲仙温泉の指定範囲拡大の際に小浜温泉も同時に指定されたという。 
尤も、島原半島そのものが、雲仙火山群(昨今では普賢岳の大爆発が記憶に新らしい、後記)で形成されたもので、大活火山の島なのであるから。


町中をゆっくり周遊して、お目当ての共同浴場へ向かう。 
海岸沿いの町営「浜の湯」を訪ねてみた。

自動販売機で150円の入湯券を購入広い浴室内へ、夕刻で適当な時間帯のせいか結構な人数が湯浴みを楽しんでいる。 
浴室はかなり広く、浴槽は二つがつながっている。
左側が「ぬるめの湯」、右側が「あつめの湯」と表示され、源泉の流入口の脇にそれぞれ水道の蛇口があって、水で薄めて浴槽の温度調節をしているようである。
何しろ源泉温度が100度では水で薄めざるをえない。 
小生は、ぬるめの湯のほうが常に適温である、舐めるとやや塩っぱいのは海に近いせいかもしれない、無色透明で無臭のようである。



雲仙岳山麓の橘湾に面した海岸に湧出する小浜海浜温泉の歴史は「肥前風土記」(713年)にも記されているほど古く、既に、江戸時代には湯治場として利用されるようになったと言われている。 
大正12年から昭和13年までは鉄道が開通(小浜鉄道は、1932年に廃線)、多くの観光客がこの地を訪れ、山上の雲仙温泉街までの道路(現、国道57号線)が整備されてきたのもこの時代。

全国の温泉の中でも湧き出す温度が高く源泉も数多い。 
昔は海辺の砂浜を掘ると温泉が湧き出たというが、 かの長崎居留のシーボルトは、著書「ニッポン」の中で、「温泉嶽の麓、島原の西海岸に接して病を癒す効力ありとして名なる温泉あり。その近くなる漁村の名を取りて小浜という。ここは満潮時には海水来り、被うを特異とす。ひびきも立てず沸き立つこともなく、岩の底より湧くを浴場に導き来るなり。温度はおよそ華氏の90度にして色は清く泉水の如く透明なり」と記している。
長崎大学医学部にいた歌人・斉藤茂吉は、この地で湯楽・愉楽しながら橘湾に沈む夕日の美しい風景を詠んでいる。
   
『 ここに来て 落日を見るを 常とせり 
           海の落日も 忘れざるべし 
』 茂吉



海岸国道を更に行った小浜の中心街から、やや外れの海沿いに今夜の目的地・国民宿舎「望洋荘」があった。 
部屋から眺める夕日が素晴らしい! 

風呂は、大浴場、穴風呂(単なるトンネル?)、ジェットバス、うたせ湯、露天風呂等があり賑やかである。 
一通りの湯浴みをし、食事は勿論海鮮料理を主体とした「御造り」で、お酒と一緒に美味しく頂きました。

気が付かなかったが温泉街中の海辺に、「波の湯・茜」という新しく出来た町営の温泉場があり、海上露天風呂も在って料金300円で入れるらしい。

次回、今度は雲上の温泉・「雲仙




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