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日本周遊紀行(95)児島 「鷲羽山」 、
鷲羽山展望地から瀬戸内海、瀬戸大橋の眺望絶佳
瀬戸内海、眺望絶佳の地・「鷲羽山」・・、
国道30から国道430をそのまま南下する。
所々にトンネルのある山間地から「渋川」というところで、いきなり海岸に出た。 美しい海岸線がどこまでも続く砂浜で、「渚」、「白砂青松」の100選にも選ばれた名所「渋川海岸」である。
海水浴場としても中国地方では有名で、日本の海水浴場五十五選にも選ばれ、夏季には県下でも約50万人の海水浴客が訪れるという。
ところが陸側は、海岸とは対照的に低山ではあるが新割山、王子ヶ岳といった山塊が連なる。それに山頂付近は低山には珍しく、奇岩怪岩が連なる岩峰である。
この辺りの岩石は瀬戸内地方でも代表的な花崗岩質が多く、きわめて雨や風にて風化されやすい。
そのために山頂では、このようなゴツゴツしたい岩山が出来上がったという。
風化された花崗岩質は石英、長石、雲母(地質鉱物の元となるもの)が多く含み、流れ出た砂礫は海岸に堆積し、渋川海岸のような白く美しい砂質の海浜線を形成したという。
一方、海上は青く浮かぶ正三角錐(円錐形が正しい・・)の大槌島をはじめとする瀬戸内海独特の島々の海洋景観を呈し、はるか沖合に打ち並ぶ香川県の岬の裾は、細く鈍い銀灰色の線となって浮いているようである。
右手に、あの「瀬戸大橋」の人工的美景が何の違和感もなく遠望され、絵の様な、というより絵にしたい様な風景が広がっている。
児島の街並みから間もなく鷲羽山である。
今は瀬戸大橋の基点での名所であるが、元々、瀬戸内海国立公園随一の景勝地であり、国の名勝にも指定されている。
「直島」勤務時代、岡山の友人とこの地を訪れた記憶はあるが、様相は既に忘却に帰している。
山頂へ達すると、視界は360度に展開し、のどかな瀬戸内海に点在する島々が、そして「下津井」の島が呼指の間に見渡せる。
真下に下津井の港が望まれ、眼前に島伝いに架かる瀬戸大橋の全景を見ることもできる。
絶佳の風景とはこの事であろうか・・!!。
鷲羽山の名称は、文豪・徳富蘇峰が、「秀でた風景をこの岬に集める」と賞賛し、両翼を広げた「鷲」に似ているところから付けられたといわれる。
『下津井節』 岡山県民謡
下津井港はョー 入りよて出よてョー
まともまきよてョー まぎりてョー
トコハイ トノエ ナノエ ソレソレ
(繰り返し)
船が着く着くョー 下津井港ョー
三十五丁艫のョー 御座船がョー
国道430をそのまま進む。
水島コンビナートの中核、川崎製鉄・水島製鉄所(2003年、日本鋼管福山製鉄所〔福山市〕と川崎製鉄水島製鉄所〔倉敷市〕が統合し、JFEスチール〔Japan、Fe=鉄の元素記号、Engineeringと、Japan Future Enterpriseとをかけたものである。
世界3位の事業規模〕西日本製鉄所が誕生している。)の巨大工場を左に見ながら、山陽道・玉島I・Cへ向かう。
次回は、「しまなみ海道」
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