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世界遺産・知床(13) 横断道路「知床峠」
国道334号線(知床横断道路)のに戻って知床峠を目指す。
何時しか山の上方はガスが湧き上がっているようだ、幾つかのヘヤーピンカーブを経て峠へ達した。
やはり、知床峠はガスのベールの中だった。
先程までアレだけ鮮明に晴れ上がっていたのに、山の天気は、やはり変わり易い。
園地の隅に大きく「知床峠」と書かれた木製の名板が有って、羅臼岳をバックにした絶好の撮影ポイントだったはずであるが。
大型観光バスで訪れた皆さんにはお気の毒に。
峠中央に「北方領土はわが国固有の領土です」・・と絵柄と一緒に刻してある石造のレリーフもあった。
ここから羅臼の街と「北方四島」が見渡せたはず。
道路際の其々に斜里町、羅臼町の道路標識もある。 町の境界を指していてウトロ(斜里町)と羅臼の間にある峠であることが判る。
先刻訪れたときの峠よりの「羅臼岳」
先刻、上さんと(妻)と訪れたときは、「青空、一点の雲なし」の状態で晴れ渡り、360度の大展望が得られたが・・、
峠頂上の展望台に立つと目の前に「羅臼岳」の円錐形が圧倒的迫力をもって迫り、尚且つその雄大さは格別な美しさでもあった。
又、羅臼側の遥か遠方海上には「国後島」(くなしり)を望むことができる。
写真:峠からの遠望の国後島
「知床峠」は、北海道の国道峠の中では最も急坂急カーブで構成される峠であるらしく、知床連山を越える峠でもあり、羅臼側と斜里側では天候ががらりと変わりやすく、四季を通じて季節風の影響で霧がかかりやすい。
北国の厳しい気候ゆえ峠の頂上付近はすでに森林限界を超えていて、沿道にはハイマツが生い茂っている。
峠は、未開通路線を除けば北海道内の国道で唯一冬季閉鎖される区間で、除雪が行われないため、 11~5月は通行止めとなり、「日本一開通期間の短い国道」としても知られている。
全長27kmの「知床横断道路」は、ウトロ側は直線も長く比較的カーブも緩やかだが、羅臼側はヘアピンカーブが続くので運転には充分気をつける必要があろう。
ただ、道幅は広く快適なドライブを楽しむこと請け合いである。
又、野生動物の楽園でもあり、知床らしくエゾシカ等が飛び出してくるかもしれないので注意を要する。
世界遺産の峠として観光上重要なルートであるため、春に除雪が完了して開通する日には例年ニュースで報道されるという。
盛夏の観光シーズンには観光バスも数多く訪れて大変な混雑をみせることだろう。
次回は、 「知床八景」
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