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『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
「九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
「九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/
日本周遊紀行(131)九重 「長者原」 、
写真:長者原と「タデ原湿原」付近
先ず、塚原温泉地獄について・・、
鉄輪温泉「双葉荘」逗留の傍ら好天でもあり、先ず、九重連山の人気の山である「坊がつる」方面へ出かけることにした。
愛唱歌・「坊がつる賛歌」でも知られる山で、地域情報によると5月下旬から6月上旬には、この地帯は「ミヤマキリシマ」の赤紫の花が山全体を染めるという。
今日は、鶴見岳、由布岳の北側を行ってみよう。
県道11号を安心院(あじむ)方面の国道500を行く、グングン高度を増してきたところで大分道とに並行しながら塚原高原の壮大な草原地帯を行く。
高原は湯布院町(由布市)の北端にある伽藍岳(1045m)、別名を硫黄山の麓に広がる草原である。
その硫黄山の山肌からは噴煙を上げていて地獄が垣間見える、塚原温泉地獄ともいい別府温泉の現況がここに見て取れる。
左分岐に「塚原温泉」という標識があり、標高約800mの鶴見岳連山と伽藍岳のコル部(鞍部、山稜上の窪んだ所)の伽藍地獄といわれる直下に在るようで、その塚原地獄へ向かってみた。
途中、林の中を10分ほど未舗装道路を走り、その温泉場は木造の鄙びた造りで、いかにも秘境ムードを溢れる温泉である。
酸性度の高さ、アルミニウムイオンの多さは日本第二位、鉄イオン含有量の多さは日本第一位という変わり種の温泉で、日本三大薬膳湯の一つとして「知る人ぞ知る」稀有な温泉であるという。
時間があれば入浴したいところであるが、先の予定もあるので遠慮した。この先、塚原地獄は通常は関係者以外進入禁止となっているみたいだが、内緒でスタスタ出かけてみた。噴煙を上げている場所は数カ所あり、出来たての湯釜などもあってチョットした迫力を感じる。
さて、由布岳の勇姿が近付く。
穏やかな南面に比して、こちらの北側の由布岳は双耳峰の間から茶褐色のⅤ字峡谷をなした裂け目が山麓まで達していて、荒々しい様相を見せていた。
由布岳北面を大回りしながら快適に進むと眼下に湯布院の町並みが見え、緑の中に静かに佇んでいる。
この辺り一昨日通った道の駅・湯布院(明日訪れる予定・・)を通過して、水分峠から分かれ
て九重方面の県道11号線を行くようになる。通称「やまなみハイウェイ」といい、既に気持ちのいい高原状のよく整備されたスカイラインのハイウェイ・・?であった。
途中、「山下池」とガイド板があったので立ち寄ってみた。 人の気配は全く無く、静寂の一語の環境地であった。 草原状の湖畔に何故か“真紅の楓”が季節外れに印象的である・・!(楓は、「出猩猩」(でしょうじょう)という種類で、新葉の頃は紅色しているが出揃うと青葉に変化する)レイクサイドのホテルもひっそりとしていた。
これより先「朝日台展望地」という高台に出た。
ここに「天皇来訪地」と石碑があったが何時頃、何という天皇だか定かでない、しかし、これも一興か。
何時、何処の天皇が来訪したかは別にどうでもよいことで、天皇が御見えになったこと事態が地元にとっては大事であったのであろう。
ただ、嘗ては良好な展望地であっただろうが、現在は杉の木立ちが育ちすぎて視界を遮っている事は残念であった。 適当なドライブインもあり食事やみやげ物は買えるので休憩所としては敵地として使えそうだ。
快適なロードが続いていて、「九重九湯、長者原へ」と看板が眼を引かせる。
この辺り「飯田高原」と称するらしい。 見通しの良い草原状のスカイラインは、うねる様に延びている。 この頃から次第に車に数が多くなったように感ずる。
「長者原」の駐車場へ着いたが、既に満車状態であった。 とは言ってもナマジの駐車場ではなく1000台ちかくも置ける大駐車場なのである、これが満車状態なのである・・!!。
仕方なしに前車に倣って路駐を決めこんだ。
付近にガイドセンターが有ったので事情を聞いて納得した。
実は今日、6月5日の第一日曜日は九重連山の山開きの日だったのである。
おまけに九重連山の山岳地帯は「ミヤマキリシマ」(雲仙ツツジ)の開花時期の最盛期であると言う。
この付近だと「坊がつる」まで登行するとミヤマキリシマの花が見てとれるという。しかも、本年は例年になく10年ぶりくらいに花付きが良いと言う。
“坊がつる”とは、あの芹 洋子が唄う「坊がつる賛歌」の「坊がつる」であった。
好天に恵まれた本日、愛山者は東西南北の各地からやって来ているのだ・・!。
納得である。
長者原は九重・飯田高原の中心地であり観光案内所、キャンプ場、レストハウス、ヘルスセンター、宿泊施設等、実に賑やかな集積地であり登山者、ハイカー、観光客の拠点にもなっている。
小生始め草原、湿原散策のつもりであったが、山行きの準備こそはしていないが、山慣れはしているので、この恰好で「坊がつる」まで行くことにした。
凡そ、片道2時間の行程だそうだ。
大草原から柔らかく吹き抜ける風に当たりながら、好天の「坊がつる」を目指した。
思わず加山雄三の歌・『旅人よ』を口ずさむ。
『旅人よ』 唄 加山雄三
風にふるえる 緑の草原
たどる瞳輝く 若き旅人よ
お聞き遥かな 空に鐘が鳴る
遠い故郷にいる 母の歌に似て
やがて冬が冷たい 雪を運ぶだろう
君の若い足跡 胸に燃える恋も埋(ウズ)めて
草は枯れても いのち果てるまで
君よ夢を心に 若き旅人よ
ムームム ムームムムムム ムームムー
次回は、九重・「坊がつる」
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