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『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
「九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
「九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/
日本周遊紀行(126)阿蘇 「草千里」
写真:阿蘇・草千里草原帯と烏帽子岳
「草千里」は、阿蘇・烏帽子岳の中腹に広がる湿原地帯・・、
さて、先ずは外輪山の内側へ向かって車は下りてゆく。
この道は県道23号線で、逆方向は阿蘇の内輪から外輪山系の峠、ミルクロードを横断して外輪の外側の菊池市へ到っている。
菊池市は上流部の菊池水源とも呼ばれ阿蘇外輪山系の北西にあり、その伏流水が流れる渓谷は鬱蒼として天然性広葉樹で覆われ、すばらしい自然の景観を呈している。
夏の水温は13度と避暑地としても親しまれているようで、全国名水百選「菊池渓谷」として有名である。
大きく曲がりくねった急勾配のロードを下りきったところが阿蘇赤水温泉である。
阿蘇温泉郷の一つで古くから開けた温泉地であるが、一見普通の小さな町と特に変わらないようである。
昨夜泊まった宿の温泉は、ここから引き湯しているという。
JRの豊肥本線を跨いで国道57へ、更に、阿蘇登山道路の赤水線から阿蘇内輪の主峰へとむかう。
熊本から阿蘇山へは国道57から、この阿蘇登山道路赤水線を通るのが最短で普通であるが、シーズン週末などは混雑渋滞するらしい。
沿道にはゴルフ場、牧場など観光客向けの建物がぱらぱらとあり、阿蘇でも最も人気のある観光道路らしい。
ふもとから順々に阿蘇ファームランド、米塚、草千里、火山博物館などなど名所が存在する。「阿蘇ファームランド」とは農場らしくきこえるが、メインの売りは火山温泉といって広い草原状の庭園に露天風呂をはじめ、各種の浴槽が点在するという。
次に大草原の中、内輪主峰へ向ってグングン高度を上げる。
正面に平原にお椀を伏せたような端正で特徴的な小山が近ずく「米塚」という。
阿蘇登山道路(赤水線)の脇にある山頂が窪んだ小山で、小さな火口の跡がポッコリへ込んで可愛いらしい。
標高は954mながら山の麓からは80m程しかなく、思わずチョット登ってみたくなるような、西阿蘇の象徴的な山でもある。
小さいけど阿蘇山の中で最も印象に残る山であろうか。
米塚の名前の由来は阿蘇の神が恵まれない人のために、米の塚から一掴み分施したことから来ているという、なんとも微笑ましい名称である。
正面の主阿蘇山系が迫力をもって迫ってくる。
振り返ると外輪山の山並みと鍋底と云われる通りのカルデラがパノラマの様に広がっている。
この阿蘇登山道路全域は元々有料道路であったが、2000年4月から通行料が無料になったというのも嬉しい。
正面には火山流の跡が幾筋も残る杵島岳(きしまだけ・1326m)が迫る。向うように登っていくと、T字路で阿蘇登山道路の坊中線に接続する。
阿蘇山から北へ降りて「坊中」へ行く道で、県道111号・ 阿蘇吉田線の一部である。
右折してしばらく行くと阿蘇の人気スポットである、草原と池が大きく広がる「草千里ヶ浜」へ到った。
道路脇に駐車スペースが在り、草千里ヶ原が一望に見渡せる。
カーブの先には草千里展望駐車場がある。草千里からは反対方面は、小生が今朝出立した西方向の外輪の眺めが圧巻である。
草千里ヶ浜は阿蘇五岳の一つ、烏帽子の中腹に広がる直径1キロの火口跡で、新緑の草原に大きな池が横たわり、その周りには放牧された牛や馬が草を食べたり水を飲んだりしている。
その奥に烏帽子岳本峰がドッシリと据わって、なかなか素晴らしい景色である。
写真;小生の阿蘇登山記念(草千里にて・・、後方は白煙あげる阿蘇・中岳)
この見晴らし道路の一角に小さな出店があって、この地区の手工芸、特産品を販売していた。店番の人はお人好しのようで、商売ソッチノケで観光客に周辺の説明や写真の撮影などを引き受けていた。
然も、観光客の為用意宜しく看板も準備されていて、「草千里・世界一の阿蘇・大阿蘇登山記念・平成17年6月3日」と大業な文字で記されている。
小生も写真撮影を頼んだが喜々として撮ってくれた。
天気もよし、景色も良し、人も良しで気分満開である。
日本一と日本二の長い駅名・・?、
途中、阿蘇登山道路の吉田線が南へ向かって下りている。
この吉田線の下りきったところがその名の吉田地区で豊肥本線の立野駅から南阿蘇鉄道が連絡され、阿蘇山の南麓を走り、吉田地区から高森まで延びている。
吉田、高森地区は熊本市街を悠然と流れる「白川」の水源地帯(白川水源)で、阿蘇の冷水(夏季)が大量に湧出している地域である。
付近には温泉も有り、湧水、高原と合わせて「南郷谷」と呼ばれている阿蘇の観光名所の一つである。
尚、立野駅は豊肥本線と南阿蘇鉄道がスイッチバックでつながる珍しい終始駅であり、列車は上りでも下りでも同じ方向から駅へと入ってくという。
序ながら、南阿蘇鉄道は高森町など沿線自治体が出資する第三セクター方式の鉄道会社であるが、この鉄道には日本一なるものがある。
鉄道の駅名で日本一短い駅名は、ご存知三重県は「津」であろうが、日本一長い駅名がここ南阿蘇鉄道にある。
この鉄道のほぼ中間に位置する「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」(みなみあそみずのうまれるさとしらみずこうげんえき)がそれである。
おまけに、隣駅は「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」(あそしもだじょうふれあいおんせんえき)で、こちらは駅名としては2番目に長いという。
故意に命名したか否かは定かでなが、南阿蘇鉄道は僅か18kmにも満たない極めて短距離鉄道ながら、日本で1位、2位の長い駅名を持つ鉄道だったのである。
写真(上下):日本一長い駅名の駅舎とホームの駅札・「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」
次回は、「阿蘇・中岳」.
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