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日本周遊紀行(96)尾道 「越智氏伝承」 、
尾道は、越智氏にまつわる伝承の地・・、
越智氏は、大三島・大山祇神社を奉祭してきた氏・豪族であり、今も地名として伊予・今治の半島(地図で見ると北に突き出した高縄半島)は「越智郡」と称している。
大山祇神社は、愛媛県越智郡大三島町宮浦に属している。
又、松山市の東南部に越智町があり、ここにも小さな社であるが「大山祇神社」を御祭りしている。
土佐の高知にも「越知町」がある。
又、広島県尾道市近辺(三原・福山・瀬戸内島域部)には村上、三島という苗字の家がやたらと多いという。
越智、土居、河野という苗字も結構ある。 これらの苗字の発生源が古代豪族「越智氏」であるといわれる。
越智は元々、「小千」、「小市」、「乎千」などとも記され国造家(古代豪族)に端を発するらしく、物部氏(渡来人)が越智氏の元祖であるという説もある。
「おち」という言葉は4世紀頃から史料に登場する。
大和朝廷の配下として小市(おち)氏が登場し、国造(くにのみやつこ)に任じられている。 小市は越智氏の祖といい、国司や郡司に命じられ、大三島宮司の祝氏、水軍を興す河野氏や土居氏などが同じ越智氏の系統から出ている。
越智氏は朝鮮半島との深い関わりがあるともいわれ、中国の「越」(えつ)の国にも関わりがあるといわれている。
日本列島には中国江南の越人(えつじん)が朝鮮半島南部を経て到来し、稲・青銅器を中心とした弥生文化を伝えたものといわれる。
その意味で、「越」の地名が日本列島にあっても特に不思議ではなく、現に、古代・北陸地方は「越の国」といわれるのは周知である。
「越」が、越人に由来するかどうかは疑問もあるが、古志、高志と言う地名は存在する。
おそらく、「エツ、コシ」という呼称は異音同義で、新潟地震で有名になった越後の国に、「山古志村」というのは記憶にあたらしい。
北陸の地、加賀・越前の白山信仰の開創、泰澄大師(たいちょう たいし:奈良期の越前の高僧・越の大徳といわれる)は越前の越知山で修行したとされ、当山に鎮座している越知神社は越知山三所権現、つまり伊弉諾尊、大山祇神(伊弉諾尊の子)、火産霊神(火之迦具土神:伊弉諾尊の子、大山祇神の兄弟神)が祀られているという。
伊予の大山祇神社や越智氏などと、何らかの関連があるのではないかと言われる所以である。
白山信仰は、古代には“シラヤマ”と呼ばれていたようで、朝鮮半島の新羅(しらぎ)の山にも通じるといわれる。
古代北陸・「越の国」(こしのくに)は、日本海からの渡来人達の技術集団が多く移住し住んでいたようであり、弥生期における大陸文化が大きく華開いた地域でもあって、各地にその足跡や痕跡、遺跡が多く残されている。
第26代天皇・継体天皇(けいたいてんのう)は北陸・越前から来たとされ、「越の国」の技術や財力が継体天皇をして中央政権に進出させたのではないかともいわれる。
更に、継体天皇を通じて瀬戸内、四国地方へ「越人」(こしじん)達が中央から派遣されたことは容易に想像できる。
その結果、伊予の越智や土佐にも高岡郡越知町など「越の国」に符合する地名、人名になったとするには当然の希有かもしれないのである。
伊予の国の高縄半島の東側、今の今治を中心として小市国造(おちのくにのみやっこ)という集団がおおきな勢力をもっていたことは先に記したが、この小市国造は、物部氏(渡来人)と同じ祖といわれ、後世、「越智」と記されてる。
越智は、「越」で元はこの一字であり、「オ」は尾っぽのような細いもので、「チ」は土地の地になり、「尾道」はオチの道であり、越智の道であったとも言われる。
中国江南の越人が朝鮮半島を経て、北陸へ渡り、中央政権を経て瀬戸内、四国へ伝わった、所謂、越智の祖の「北陸ルート」とも考えられる。
彼らは、「越の国」(中国江南であり、北陸地方でもある)の航海や船の建造技術、鉄生産などの技術を伝えたのではないかとも考えられ、これが後の世の造船技術や村上水軍に繋がったとも思われるが・・?。
引き続き「尾道」
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