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日本周遊紀行;温泉と観光(19)佐呂間 「佐呂間の天変」
佐呂間町の異常天変・・!!、
昨今の地球温暖化による「異常気象」のよるものか・・?、
それにしても北海道東部は竜巻がほとんど起きない「空白域」ともいわれるが・・!!。
佐呂間町・サロマ湖南岸のほぼ中央に計呂地という地域があり、計呂地川に沿って10数km南へ行くと「若佐」という地区がある。
ここより国道333号線が北見へ向っているが、若佐地区からは山岳地のため大きく曲折している、この地区を短路直線化するために鹿島建設を中心とした共同企業体(JV)がトンネル工事を行っていた。
この地域で、2006年11月7日午後1時30分頃、突然、突風竜巻が発生し工事をしていた作業員用のプレハブ小屋周辺で、11月7日午後8時現在、9人が死亡し多数の負傷者を出した。
佐呂間町の「突風竜巻被害」である。
死傷者が多数出た若佐地区では、新佐呂間トンネルの掘削工事が行われており、丁度被害の出た場所に作業員用のプレハブ小屋が3棟建てられていた。
その内の2棟が屋根もろとも突風に吹き飛ばされ倒壊した。
当時は、多数の作業員が会議のためプレハブ小屋の2階にある会議室に集まっていたことが9人の犠牲者を出す結果となってしまった。
一方で、住宅地にも甚大な被害が出たにもかかわらず住宅地の住民の被害は怪我人が9人出ただけであったという。
これは竜巻発生当時、住民の多くが近所で行われた葬式に参加するなどして家を留守にしており、偶然にも竜巻被害を免れたためであるといわれる。
現場では大型トラックが、いとも簡単に吹き飛ばされたり、まだ新しい家の屋根が吹き飛んだり、電柱も根元から倒れて吹き飛ばされ、被害の凄まじさを物語っている。
電柱が多数倒壊したため、11月7日午後10時頃まで佐呂間町と北見市の一部において住宅63戸で停電が発生し、また、現場付近の住民も避難した。
災害状況で戦後に限ると、単独の竜巻突風災害では最悪の死者数ともいわれ、竜巻の規模は、気象庁によるとF2以上と発表されており、被害の状況からF3以上ではないかともいう見方も強い。
なお、北見工業大学土木開発工学科教授(構造工学)の大島俊之は、調査の結果、瞬間風速が毎秒83メートルに達することが判明、規模をF3と発表したとという。
因みに、F2とかF3というのは竜巻やダウンバーストの規模を被害状況から推定するためで、シカゴ大学の藤田哲也教授が1971年に提案した基準で「藤田スケール」といわれるものである。
過去に、日本ではF4 以上の竜巻は観測されていないという。
では、「F」と名づけた藤田スケールとは如何なる規模になるのか・・?、
参考までに「竜巻の風速と被害状況」は以下のように決められているという。
【F0 (風速17 ~32m/s)】
煙突やテレビのアンテナが壊れる。小枝が折れ、また根の浅い木が傾くことがある。非住家が壊れる。
【F1 (33 ~49m/s) 】
屋根瓦が飛び、ガラス窓は割れる。 また、ビニールハウスの被害甚大。根の弱い木は倒れ、強い木の幹が折れたりする。 走っている自動車が横風を受けると、道から吹き落とされる。
【F2(50 ~69m/s)】
住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。大木が倒れたり、またねじ切られる。自動車が道から吹き飛ばされ、また汽車が脱線することがある。
【F3 (70 ~92m/s)】
壁が押し倒され住家が倒壊する。 非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。 汽車は転覆し、自動車が持ち上げられて飛ばされる。 森林の大木でも、大半は折れるか倒れるかし、また引き抜かれることもある。
【F4 (93 ~116m/s ) 】
住家がバラバラになってあたりに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。1 トン以上もある物体が降ってきて、危険この上ない。
【F5 (117 ~142m/s) 】
住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮がはぎとられてしまったりする。自動車、列車などが持ち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。
と・・、如何にも恐ろしい状況が想定されている。
次回は、「能取湖・網走湖」
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