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半島付根付近に聳える斜里岳とジャガイモ畑
世界遺産・知床(4)知床の玄関・「斜里」
知床半島の西の玄関口「斜里町」へ入った。
知床半島が眼前に迫る海岸線より、やや陸地に入ったところに釧網本線の「知床斜里駅」がある。
元々、斜里駅だったのが、1998年4月11日にから知床斜里駅に改称したそうである。
その名のとおり,知床への玄関口となる駅であるが、斜里町は知床半島の西側半分が行政区としての地域を占めていることはあまり知られていない・・?。
知床観光のメッカと言われるウトロ温泉、知床五胡、カムイワッカなどは、この斜里町に含まれているのであり、つまり、知床のいいとこ取りをしているのである。
駅前の斜里バスターミナルからは、知床に向って定期バス(知床線)や,定期観光バス(知床ロマンふれあい号)などが発着している。
先般訪れたが、知床斜里駅の東方海岸よりに「斜里町立知床博物館」がある。
この博物館も北海道、オホーツク海特有の文化や歴史、自然を展示しているが、特に秘境と言われる知床半島の自然情報、動物・植物の様子、流氷や半島の自然を展示、説明しているのが特長であろう。
2005年(平成17年)7月に、知床は「世界遺産」の登録物件として、7月17日正式に承認登録されたが、これによって観光客の賑わいも一段と増加するだろうし、知床斜里駅や知床博物館の価値が一層高まることは確実であろう。
網走から知床方面に伸びる国道は実に雄大で北海道らしい風景を醸し出している。
又、「豊かな大地」北海道を実感、体感するのに絶好のルートでもある。
カラマツの保安林で区切られた色とりどりの畑が左右に広がる中を、前方に見え隠れする斜里岳やオホーツク海に向かって一直線に進む。
時に現れる大きなカーブやアップダウンが、角度を変えて景色を更に新鮮に見せてくれる。
手前に斜里岳(1545m)、遠くに海別岳(1419m)の勇姿が美しい。
阿寒の山々と知床連山の中間に聳える「斜里岳」は独立峰で、山容は知床富士の如く端正にして名峰である。
日本百名山の一つでもあり、登山も盛んな山であろう。
その麓に広がるのは一面ジャガイモ畑であり、畑が所々に小山を造っている。
よく見ると収穫しばかりのジャガイモの山である。
時折ダンプカーがすれ違う、積荷を見るとこれまたジャガイモである・・、今収穫の真盛りらしい。
すれ違うトラックや農耕機械もスケールが大きく、荷台から落ちたジャガイモが道の真ん中に転がっていたりして、気分を盛り上げてくれるのである。
いつの間にか国道は244から334に変わっていた。
「知床国道」と言われる道で、いよいよ「知床半島」へと入り込むことになる。
海岸の際を走るようになって、斜里町の広大な平野、そしてジャガイモ畑がだんだん狭くなって、ついに山岳地帯に入っていく。 知床の山肌が迫ってきたのである。
しばらくすると知床の名所の一つの「オシンコシンの滝」に来た。
国道からいきなり豪快な滝が流れ落ちている様を見れるのはココぐらいだろう、海岸国道が出来る以前はヒョットすると、この巨大な滝は二段三段構えでいきなり、このオホーツクの海に落ち込んでいたのかも知れない。 こんなことを想像するのも面白い。
滝の上には旧道が通っており、そこから眺めるとオホーツク海を背景に一段とスケールの大きい姿が見れるらしい。
この滝は高さ50mあまり、二筋に分かれて落ちる様子から「双美の滝」とも呼ばれるそうである。
滝を見物しながら一息入れて、いよいよ「知床」の懐へと出発である。
次回は、ウトロ温泉
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