2010年2月25日木曜日

世界遺産・知床(9) 「カムイワッカの湯」

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世界遺産・知床(9) 「カムイワッカの湯」


カムイワッカの湯の入口、湯滝登りのワラジを賃貸している



ウトロの街を離れると、道は大きくうねって山中を分け入るように高目を行く。 
このヘアーピンカーブの先端高所から真下に、ウトロの街とオホーツク海が一望できる。 ここは一枚の絵になる絶景ポイントであろう・・!。 

これから先は知床の深い森へ入る。 
やがて知床峠へ向かう国道334と分かれて道道93号線所謂、「知床公園線」を行くようになる。 
知床五湖」の入り口までは快適な舗装道路であり、更に、車はカムイワッカへ向かう。


この先の道程約15km全コースは無舗装・オフロードのコースである。 

前回、カミさんと来た時は、「これだけ往来が激しいのだから、サッサと舗装すればいいのに・・」などと何気なく言い合っていたが、ガタガタ道を走りながら思ったことは・・、 


『知床は環境保護の象徴でもあり、舗装道路にしないのは分断された道路左右の自然環境を出来るだけ保つようにし、大小動物が歩き易く往来し易いし、そして何よりオフロードのためスピードは緩めになり、出会った動物に対しても安全なのである・・』 

このような理由からではないか、と勝手に想像するのである。 
案の定、親子連れのエゾシカが道端で草を食んでいる、それも数箇所で見られ光景である。


ジグザグの曲りくねった道を埃をたてながら、ヨウヨウ、「カムイワッカの滝」の入り口まで来た。
これからカムイワッカ川を遡行して、名物「カムイワッカの湯」へ向かうのであるが。


入り口には、沢を朔行するための滑り止めのワラジを500円でレンタルしている。 
小生は予備のズック靴でOK。 


次回は、更にカムイワッカの湯
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2010年2月23日火曜日

世界遺産・知床(8) 「知床五湖」(三)

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展望台・高架木道(ヒグマ対策として電気柵が併設されている)


世界遺産・知床(8) 「知床五湖」(三)

更に、「知床五湖」について・・、
尚、遡れば、名所「知床五湖」の名前を付けたのが、ウトロ地区で最大規模の施設を誇る「知床第一ホテル」の創業者、上野茂樹さんであったという。

先般、お上さん(妻)とお世話になったホテルでもあった。


元々、地元で畜産業を営んでいたが、斜里町役場の時代、通算20年間の間に陳情その他の仕事でよく東京へ出張し、その時、新橋第一ホテルに泊まったのが心に残り、「あんな立派なホテルをつくってみたい」・・と、将来に夢を託し実現したのが、その名も「知床第一ホテル」であったという。 

宿屋の経営は素人だったが、お客様の立場からいえばプロだ、との意識で経営を始めたいう。斜里町役場の時代、特に産業課長となった上野氏は、斜里・知床の町起こし・発展に力を注ぎ、観光に意力を尽くしたという。

上野氏は、ウトロ奥地の開拓地近くに名前のない五つの沼があるのに目を付けた。 

観光のため名前を付けて地図を整備しようということになり、「五沼じゃ格好悪いから、知床五湖でどうだ」・・と、

しかし、どう見ても大きさからして「」という規模ではないという異論もあったが、上野さんのその一言で決まっという。


近年になって、五湖の遊歩道がヒグマ出没で、時折全面閉鎖になっている状況に、上野を氏はじめ観光関連業者はいら立ちを強め、解決策として「高架木道」の設置を提案していた。

五湖のうち入り口に近い「一湖」、または「一湖」と「二湖」双方の周りにヒグマの登れない高い木道を造り、一般観光客はそこを歩いて見学する。 
それより奥は、猟銃を扱う許可を持つ知床財団のガイドが同伴することを条件に、一部見学を許すという案であったといわれる。


因みに、北海道の「ヒグマ」について・・、

ヒグマについたは前項にも記したが、古来、アイヌの人々は「ヒグマ」をキムンカムイ(山の神)として崇めた。

「イオマンテ」とは、昔の歌曲の題にもなっているが、元よりアイヌの熊送り儀礼のことである。 
言葉としては「イ(ものを)」+「オマンテ(送る)」という意味であり、単にイオマンテという場合、熊のイオマンテを指すことが多い。

冬の終わりに、まだ穴で冬眠している熊を狩る猟を行うが、そこに冬ごもりの間に生まれた小熊がいた場合、母熊は殺すが、小熊は集落に連れ帰って育てる。 
最初は、人間の子供と同じように家の中で育て、赤ん坊と同様に母乳をやることもあったという。 
大きくなってくると屋外の丸太で組んだ檻に移す、やはり上等の食事を与える。 
1年か2年育て、ある程度大きくなった後に、集落をあげての盛大な送り儀礼を行う。
熊の姿を借りてアイヌコタン(人間界)にやってきたカムイをカムイコタンに送り返す儀式である。 

その際、小熊を森へ返すのではなく、殺し解体して、その肉をふるまうということなのである。


類似の熊送り儀礼は、サハリン周辺の北方民族など、ユーラシア・タイガ(シベリア地方に発達する、針葉樹から成る大森林)の内陸狩猟民族に広く見られており、イオマンテもその一種でもある。 

このことからイオマンテは、オホーツク文化の一端でもあるといえる。


次回は、カムイワッカの湯 



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世界遺産・知床(7) 「五湖とヒグマ」

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知床五湖のうち二湖と三湖の美景



世界遺産・知床(7) 「五湖とヒグマ」


神が五本の指を大地について五湖の湖が出来た』という、アイヌの古くからの伝説である。

知床観光地の代表的な自然景観は「知床五湖」ともいわれるが、その五湖をすべてを歩いても3km、凡そ1時間半程度である。
昨今、この五湖周辺にはヒグマの出没が多いようで、特に奥の方に位置する三~五湖の間で頻繁に出没するらしく、看板にもある通り時折、遊覧・通行禁止の処置が出ているらしい。

一湖、二湖を巡り帰路の途中、レストハウスを覗いてみるとヒグマの情報がそれとなく記載されていて、ヒグマとソーセージにまつわる話が案内板に書かれてあった。 

以前、山から下りてきたメスのヒグマに観光客がソーセージを投げ与えてしまい、それ以後このヒグマは度々人前に姿を現すようになり、直接人に危害を加えなかったものの、結局は射殺すること破目になってしまったという。 

クマに餌をあげることで、クマは人は食べ物を持っているということを覚え、人を恐れなくなり、最終的には危険に晒される恐れがあり、射殺しなければならない結果になってしまったという。  
人々の軽率な行動によって危険が迫り、結局、ヒグマの命が失われるという逆目で、皮肉なことが起きてしまうのである。  心せねばなるまい。


最近、観光バスが斜里町ウトロから「知床五湖」に向かう途中、車窓からヒグマの親子三頭が見えたというニュースもあった。 

自然センターの監視員が嘆くには、最近は湖畔遊覧中に、アイスクリームやお菓子を食べなが遊歩道を歩く観光客が特に多く見かけられ、ヒグマの接近を招きかねないし、危険を自ら行っている行為であると。 


ある時、観光客の歓声に驚いたヒグマが突進してきて立ち止まり、威嚇行動(ブラフ・チャージという)をとったということもあり、無神経な「ヒグマ見物」の危険さが現実になったともいう。
この時は当然、五湖の遊歩道は全面的に閉鎖されてしまったという。

よく熊除けには「鈴の音」、「熊除けスプレー」等がいいと言われ、確かなことではあるが、ヒグマが暮らす知床五湖を観光で散策することは「掟や決まりさえ守れば、大丈夫で安全」ともいう。 
あくまでも「知床五湖はヒグマの良好な生息地であって、「我々人間はそこにお邪魔させてもらっている」という意識を先ず知らねばならないと監視員は言っている。


近年、世界自然遺産になり観光客が激増する中、これまでの知床五湖にクマが出現すると、立入禁止になることがしばしばあったため、ヒグマの活動が活発な時期(通常6~7月)は一部は電気柵を設置し、一方は閉鎖して対策を講じているという。 

2006年の4月からは知床五湖周辺では高架木道が設置され、周囲に電気柵を設けてヒグマ出没時にも観光客を受け入れられるよう配慮するそうである。
又、この高架木道はこれまでの湖をまわるコースとはまったく別のコースに設置され、しかも車椅子使用者や高齢者にも配慮した仕様となっていて、新たな知床五湖の探索の場ができるらしい。


次回は、知床五胡について、更に続きます



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2010年2月21日日曜日

世界遺産・知床(6) 「知床五胡」

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写真:知床五湖の内の「一湖」




世界遺産・知床(6) 「知床五胡」



ウトロ温泉を抜けると次第に山中へ入り込むようで、高台から眺めるウトロの温泉街や港の風景が一服の絵のように輝いている。
国道に沿った「知床自然センタ-」から左折すると、いよいよ知床の奥深い懐へ向かっていることが実感する。 

知床自然センタ-は、ちょうど知床峠と知床五湖への分岐点に位置し、知床に関するインフォメーション基地でもある。 
知床の自然を知るには先ずこちらを訪問するのも良いであろう。  巨大なヒグマが玄関先で迎えてくれる。 

見どころは巨大映像による案内で、断崖絶壁を舞うオジロワシや羅臼岳山頂から知床岬突端までの空撮、流氷の訪れなど四季すべての美しさをダイナミックに映し出される。
又、知床五湖やフレペの滝などのネイチャーウオッチング、夜の動物ウオッチング、オジロワシ・オオワシ観察会などの四季の催しや自然体験なども実施しているようである。




岩尾別の渓流を眼下に見ながら、先ず名所である「知床五湖」へ立寄った。

大駐車場へ車を置いて早速歩を進める。
望岳台」より眺める知床の大景観は素晴らしい。 特に夕刻迫る知床連山は一服の絵である。 
ほぼ正面に知床の最高峰・羅臼岳(1661m)を筆頭に、左へ山並みが連らなり硫黄岳(1563m)で切れている。 
活火山・硫黄岳の山腹にカムイワッカの温泉が湧き出し落下しているのである。




徒歩で「五湖」へ向かう・・、

全ての湖に遊歩道が整備され連なっていて、五湖の其々の神秘的な自然の景観をできる。 
先刻、上さんと(妻)と訪れた時はゆっくりと散策できたが、今回は時間的余裕が無くなってきたので、一湖、二湖のみの見物とした。

湿性部分は木道が敷かれて徒歩に良い。
一湖、二湖とも湖面は鏡面状態で周りの樹林や知床の連峰を写しながら静寂している、その姿はまさに原始の中の楽園にふさわしい。
この五湖は、いずれも流れ込む川も流れ出す川も無く、水は湖底から湧きだし、湖底の岩を伝わって知床半島の西側断崖に浸みだしオホーツク海に流出しているという。 
一湖、二湖巡りは、凡そ30分の所要時間であった。




知床五湖は、湖(秘湖、沼)の観光地として五湖とあるが、湿地帯にあるため融雪期には数が増えるという。

周辺では一湖を見下ろす展望台や湖を巡る遊歩道が整備されて、知床連山や原生林を水面に映す素晴らしく、遊歩道ではエゾリスやエゾシカなどが観察される一方、特にヒグマが目撃されることもあり注意を要する。 
ヒグマの出没状況によっては、五湖のうち二湖までしか回れなくなる年、時もあるので、周辺観光地での情報収集が必要だという。



知床五湖は、そもそもは無名の「」であったらしい。
1980年代から1990年代にかけて、地元の営林署の職員などが積極的な歩道の整備に乗り出したことから、核となる観光地がなかった知床半島の名所として、たちまち脚光を浴びることとなった。


元より、知床半島は 「日本最後の秘境」言われ、蝦夷・北海道の中でもヒグマが多数生息することで知られていた。 
従って当然、五湖近辺もヒグマの生息地の中にあるため、遊歩道を設置したとはいえ、付近ではヒグマが頻繁に出没するのは必定であり、ヒグマが遊歩道に現れた際には安全が確認されるまでの期間は立ち入りが禁止となる。


最近では遊歩道に出没したヒグマに観光客が寄っていってフラッシュを浴びせる事件(襲撃されても不思議ではない行為)も発生しているという。



更に、「知床五胡」 







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01. 15.

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