2010年6月25日金曜日

日本周遊紀行;温泉と観光(33)岩泉 「小本温泉」

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日本周遊紀行;温泉と観光(33)岩泉 「小本温泉」



黄金八大龍王の湯



小本温泉は「黄金八大龍王の湯」という仰々しい名前が付いているが・・?、


岩手県に入って、所謂、リアス海岸の山また山の山中から岩泉の「小本」まで下りて来た時に、ようやく温泉に在り付いた。

ハハーンここか・・、予備知識があったのである。

ここ小本温泉は「黄金八大龍王の湯」という、名前が何とも仰々しいのであるが、おまけに、旅館の屋根いっぱいに大きな朱色の派手々々しい温泉マークが目立つ。

三陸沿岸では珍しい天然の温泉(冷泉)であり,その名前が何とも厳しい(いかめしい)ので記憶にあったのである。
ここの温泉は成分が極めて濃く、万病に効く神秘の湯として知られ人気があるらしい。 
この湯に立ち寄ってみた。



外観は温泉センター風、透けて見える引き戸の玄関をガラガラと開けると、雑然とした空間が広がっている。
中にはお土産や地場産の野菜類があれこれ並び、食堂有りと、雑然とした中にも湯治場の大衆的雰囲気を出している。
しかも、木をふんだんにつかっている建物で、浴室の窓にステンドグラスを嵌めるめてあったりと何やらオシャレな感じでもある。

奥には立派な明神社・・?が祀ってあって、その名も「龍王大明神」だとか・・?


因みに、八大竜王(はちだいりゅうおう)というのは昔から雨乞いや水に関する神様として祀られ、日本各地に神社や祠がある。
古代インドで生まれ、仏法を守護するために竜族の八種が王となったもので、インドでは「ナーガ」という半身半蛇の形であり、中国や日本を経て今の「竜」の形になった伝えられる。
つまり、蛇を神格化したもので、水中に棲み、雲や雨をもたらすとされる。 

又、「釈尊」の誕生の際、灌水したのも竜王であったとされる。
現代でも八大龍王は雨を降らせ、水産業、飲食業、水商売、芸能、サービス業の守護神として崇められ、特に井戸、水道の守護神として重要な役目を持っているという。

当地の「黄金八大竜王」は金ピカに飾られ、温泉の守護神として祀られているのだろうか・・?。



女将さんらしい人が、「立寄りかね・・、料金は後でいいから浴いっていきな、いい湯だよ・・!」と暢気そうに言ってくれた。
実に長閑(のどか)である。

浴室から既に硫黄臭が漂う。 
源泉風呂は”金ぴか”で縁取られた浴槽で少し茶色く濁っており、浸かると肌にビリビリくるほど濃厚である。 
龍王の口から盃に樋を通して少しづつ湯が注がれている。
この樋には軟らかく白い析出物の硫黄分が多量に付着している。 これを見ても成分の濃さがわかる。 味は少し塩辛い。

又、露天風呂は岩で作られており庭園風になってる。

源泉浴槽には白い湯花と黒い湯花も舞っており、加熱された源泉と冷たいままの源泉二種が注がれているようである。 
硫黄の匂いはさほどではないが、口にすると驚くほどの塩っぱさと、ニガリ等のミネラル分が濃さそうなイガラッポイ味がする。 
噂どおり、薬効充分な温泉のようである。


この温泉場の前に小本川が流れている。 
この上流には有名な「龍泉洞」が在って、この伏流水が良い泉質を生み出していると言われ、これを宿の主人が夢のお告げによって掘り当てたという。  
小本温泉は、「飲んで浸って寛いで万病を治す奇跡の湯」のキャッチフレーズどおり、いろんな病気の方が訪れ、効果を挙げているという。


アトピー性皮膚炎や糖尿病など、現代人を悩ます疾病に抜群の効果があり「奇跡の湯」として人気を呼び評判らしい。 
温泉に興味が無かった御仁には、それこそ「神がかりの湯」のように思えるかもしれない。

泉質は、含硫黄-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・冷鉱泉  
効能は、神経痛・関節痛・慢性消化器病・痔疾・冷え性・慢性皮膚病・痛風など・・、
源泉11.3℃の超冷泉、立寄料金 600円はやや高め・・?。



小本温泉は「岩泉町」だった。
岩泉町(いわいずみちょう)は、この辺り太平洋側に面している地域は小本地区のごく僅かで、その大半は内陸部に町域が広がっている。 実は、本州一面積の広い町なのである。
因みに、岩泉町は面積:993平方kmで、2位が新潟県阿賀町:953、3位が福島県南会津町:887である。 
但し、北海道を入れれば第9位だそうである。(2006年4月1日)

岩泉町は、鍾乳洞の「龍泉洞」が観光地として有名であるが、ここの水が更に有名で、日本100名水にも選ばれている位である。 
この水は飲料用ミネラルウォーターとして、岩泉町内における中心地区の水道水は龍泉洞の水で賄われているという。
アイヌ語で「わっかくつ(水の穴)」と呼んで重宝がられていて、水に恵まれた町なのである。

この龍泉洞の伏流水が更に良い泉質を生み出し、小本温泉の冷鉱泉「黄金八大龍王の湯」となっているのかもしれない。



序ながら、岩泉町にはもう1つ自慢のものがある。 「松茸」である。 
町の面積の9割が森林で覆われ、マツタケが生える赤松林は92000ヘクタールもあり、なにしろ東京ドーム約2万個分もの赤松林が有るという。 
こんな訳で最近は、この赤松林から松茸の産地としても名が売れてきたという。

松茸産地として蘇ったのは、町が京都大学の吉村文彦先生、別名「マツタケ博士」を招いて「岩泉まつたけ研究所」を設立し、その地道な研究と研究を生かした森林作りを進めてきた成果といわれている。
この松茸研究所は、かの「ふるさと創生資金」を活用して町が設立したものだという。

ふるさと創生資金とは1990年に時の竹下政権下で、全国の市町村に規模の大小を問わず、一律一億円の使途自由のお金を配るという、バブル経済最後のあだ花のような施策で全国に配られたお金だった。
現在は、「日本一早く採れるマツタケの里」としても知られ、後になり「地域に根ざし、将来につながる有効な使い方をした」と評判が高まったのがこの岩泉町の松茸研究所であったという。


元々、松茸を採取するのは難しいといわれる。
松茸の採取は「どこにどう分け入り、どう宝を見つけるのか」がポイントで、実はいいモノが生える場所は大体決まっているという。
現在、1万2000人余の町民のうち、名人級の採取者は50人程度はいるという。
自生地は親子でも言えない秘中の秘だという。 

それは、松茸は地表に顔を出て傘が開ききってしまえば、香りも味も落ちる性質を持つといわれ、このため地表からわずか1~2cm程度、顔を出したところを見極め、根本から押し上げるようにして採取するのが本来といわれる。
その場所を知らない人間が、やみくもに探しても採取できない理由はこの点にあるという。


「松茸は今や宝物」・・?、

日本では一般に香りが良いことが松茸が一番とされ「香り松茸、 味シメジ」などという言葉もある。 
日本人がマツタケを食べるのは、この香りが目的だといえる。

逆に欧米ではこの香りが「靴下の臭い」、「汗の臭い」、「精液臭」などと嫌われることがあるという。 
人種、文化が異なると、こうも極端に違うものである・・!!。

最近では市場流通量のほとんどが安い輸入品で占められ、中でも韓国や北朝鮮、中国からの輸入が多いと言う。  日本産頑張れ・・!!。


次回は待望の「松島」



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