2014年5月24日土曜日

8、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社と後白河法皇」








8、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社と後白河法皇」





http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-13-1c/hirolin_m7/folder/1475175/21/62193421/img_0?1313887919


http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-13-1c/hirolin_m7/folder/1475175/21/62193421/img_1?1313887919
後白河法皇御行幸の松、







本殿の裏側に、後白河法皇が1174年に厳島神社を参拝した際に御手植えされたという松があった。 
近くに寄って見ると、内側はズンドウになっていて、いかにも経年を感じさせる老木であった。
入り口に由緒が書かれた板が掲げられていて、その中に「御幸」として後白河法皇、高倉天皇の名前がある。




後白河法皇、

鳥羽天皇の第四皇子として生まれ、激しい継承争いの中、幸運にも天皇に即位。
崇徳上皇方と後白河天皇方が争う「保元の乱」が勃発し、崇徳上皇が敗れて讃岐に配流となる。
二条天皇に譲位した後、法皇になって院政を開始、以後30年以上、朝廷政治の中心にいた。
平家と源氏、双方の力を上手く利用しながら、朝廷の力を維持したある意味したたかな人であった。


承安4年(1174年)後白河院は滋子を伴って安芸国・厳島神社に参詣するため京都を出発、福原を経由して到着した。
交通手段は福原で清盛が用意した宋船であった可能性が高い。 
天皇もしくは院が后妃を連れて海路を渡り、遠方まで旅行することは前代未聞であり、周りの者は驚愕した。
厳島参詣には清盛に対する政治的配慮の面もあるが、単純に滋子を連れて霊験新かな厳島神社を見物したいという願望・好奇心が大きな動機だったと考えられる。
後白河院には后妃が何人かいたが、遠方に連れて行ったり、桟敷で共に並んで行列を見物したりするのは、滋子に限られていたという。

到着して直ぐに厳島神社では回廊の下の波や山の緑といった風景を楽しみ、内侍の巫女の舞を見て「伎楽の菩薩が舞の袖をひるがえすのも、このようであったろうか」と感嘆する。

やがて巫女が「我に申すことは必ず叶うであろう、後世のことを申すのは感心である。今様を聞きたい」と託宣を告げたので、「四大声聞いかばかり、喜び身よりも余るらん、われらは後世の仏ぞと、確かに聞きつる今日なれば(四大声聞の方々はどれほど身に余る喜びを感じただろう、釈尊から後世において仏に成り得ると、確かに保証の言葉を聞いた今日であるから)」と今様を歌う。

後白河院は感極まって涙を抑えられなくなり、清盛は「この御神は後世の願いを申すことをお喜びになります」と説明したしたという。



次回、 「厳島神社参道と名物、御土産」








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2014年5月22日木曜日

6、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社の祭神」






6、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社の祭神」




 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ca/Itsukushima_%28pano%29.jpg/1920px-Itsukushima_%28pano%29.jpg


http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f2/Inside_of_Itsukushima_main_shrine.jpg
拝殿内部




厳島神社の社殿は、593年(推古天皇即位元年)に創建されたと伝えられる。 
古来から神の降臨する「神の島」として島全体が人々の信仰の対象であり、清浄な場所として崇めれていた。 
往年まで、島内に人は住まず、神官も対岸から島を拝していたという。
社殿が、海水のさしひき(干満)する所に建てられているのもそのためであり、海上に浮かぶ大鳥居もそのためであった。
そして、宮島には中世以降人家が建てられたが耕作をしない、死者を埋葬しない風習は現在も守られているという。

大神は古くは九州・宗像神社(筑前国宗像郡玄海町・宗像三女神、筑紫の海上交通の神)の流れを汲む伊都伎嶋(いつきしま)神社ともいい、また厳島大明神とも称した。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の女神三神を主祭神として祀られている。

厳島神社が、平氏崇敬を受けて平氏の氏神となった経緯には、当時の大神主の様々な働きかけがあったといわれる。 
平家隆盛時、清盛によって造営された社殿は厳島にある本宮(内宮)・本殿以下37棟、対岸の地御前にある外宮が本殿以下19棟を数え、全て完成するまでに数年が費やされたといわれる。
社殿造営は寝殿造り(平安時代貴族の邸宅建築、現在の京都御所がその一例)の建築様式を巧みに取り入れ、美と調和を創造した日本に残された最も優秀美な建築物と言える。
特に本殿は繊細かつ華麗な切妻両流造りで、平安の風格をよく再現している。


厳島神社は、元々は日宋貿易航路の守護神でもあったという。 

瀬戸内へ筑紫の国・太宰府から宋人を招聘する一方、平家一門や皇族・貴族の厳島参詣は年々頻繁になり、このための海上ルートがそのまま宋貿易へのルートとなっていったという。 
神社へ、貴人の参詣が頻繁になるにつれて、社内の拡大、整備が一段とされるに至ったという。


次回は、厳島神社の神宮寺・大聖院









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2014年5月21日水曜日

5、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社の社殿」







5、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社の社殿」



http://www.miyajima-wch.jp/common/img/itsukushima/map.gif


http://www.taigadrama.org/hiroshima/images/itsukushima7.jpg


http://kazenoyadori.up.n.seesaa.net/kazenoyadori/image/(1)C4ABA4CEB8B7C5E7BFC0BCD2.JPG?d=a282



島の華麗なる歴史的産物と天然自然のコントラストが実にいい・・!!。

島は周囲28km、北東から南西に延びた長形で、島の中央に542mの最高峰の御山が聳えている。
御山は弥山(みせん・・と呼ぶ)とも書く。 

御笠浜という海岸歩道の先端まで来ると、右に海中の大鳥居、左に海に浮かぶ荘厳華麗な大社殿の厳島神社が見渡せた。 
黒褐色の桧皮葺の切り妻屋根と深紅の造棟は、承知はしていたが実際、目の当たりにして、さすがにその威容さを知り感服し、圧倒された。 
時は干潮時であろうか、付近は砂浜の海底をのぞかせ、鳥居の下部は黒模様の海跡が見られる。


入拝所の朱色の柱には「国宝 厳島神社」と墨色で記されてあった・・、

本殿、弊殿、拝殿、祓殿と、その前には舞楽を演奏する高舞台がある。 そこを東西あわせて約300mの回廊が結んでいる。 

昨年、平成16年9月7日の台風18号では国宝・左楽房の倒壊や桧皮葺の本殿屋根、社殿回廊の床の破損など大被害を受けた。
それらは今も修繕工事中で、その爪痕は残っているが、着々と修復は進んでいるようである。

回廊を渡って本殿正面に出る、一段と大きい中央回廊が青銅の灯篭を挟んで海原へ延びている、ここは確かに「神」の通り道だとも云われる・・、



次回、 「厳島神社の祭神」








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2014年5月20日火曜日

4、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社へ」 






  4、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社へ」  







大鳥居と宮島




平清盛が築いたといわれる安芸の宮島・厳島神社へ向かう。
山陽本線の宮島口、国道2号線のすぐ前に連絡線(フェリー)の船着場がある。 
JR連絡船、松大汽船の両船会社が旅客、フェリーとも頻繁に運行し、数分間隔で凡そ10分の短時間で宮島桟橋へ誘導してくれる、片道170円は安い・・?。

連絡船は、宮島のシンボルとも言える海上に浮かぶ朱色の鳥居の正面にて、ほんの一時ではあるが停泊してくれる。
特にガイドはされないが、無言の案内をしてくれるのは有り難い。 

紺碧の海面に新緑の宮島・弥山(みせん)をバックに、毅然と立つ大鳥居は華麗であり豪華である。 
高さ16m、柱の周囲10mの大鳥居は拝殿から約200mの海上浮かんでいる。 
鳥居は楠の自然木で、その重みで海中に立っているといい、今のは明治8年(1875)に建てられたものだという。

本日は、気温が27度と暑い日和であるが、海の冷風に煽られて清々しい。
海上約1kmに厳島があり、桟橋を下りると「歓迎、宮島町」と書かれた巨大な石灯篭と野生の「宮島鹿」が迎えてくれた。 
参道は御土産屋が軒を連ねる商店街の表参道と海岸参道の両方が在るようだが、景色を眺めながらの海岸コースを行く。 

日本三景碑を見ながら、松林に囲まれた鳥居をくぐると、素晴らしい景観が眼前に広がる。
宮島らしい、浜辺に石灯篭が並ぶ。
左に見えてる連絡船は、出船か、 入船か・・?。


次回、厳島神社の社殿     






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3、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社概要」




3、世界遺産;宮島と厳島神社 「厳島神社概要」







世界遺産・厳島神社について・・、

日本三景の一つ「厳島」(宮島)は、厳島神社を中心とした島全体をいい、1996年、世界遺産・文化遺産に登録された。
日本三景は、他に天橋立(京都府宮津市にある砂嘴)と松島(宮城県松島町を中心とした多島海)があるのは周知であるが、この二箇所いずれも世界遺産登録に動いたが、現時点では「厳島神社」以外は登録に至っていない。 

「厳島神社」が世界遺産に指定されたその基準として、厳島神社の歴史的社殿群が周囲の環境と一体となった景観を呈し、又、その後の日本人の美意識の一基準である精神文化の重要な資産となっていることが条件にもなっている。 
建築物は、日本に現存する社殿建築の中でも、平安時代の古い形態の「寝殿造り」の様式を踏襲する重要な見本であり、又、厳島神社は、神道、仏教との所謂、神仏混交と分離の形態が良く現存していること等が理由としている。 

そして、平成8年12月、「厳島神社」が、正式に世界文化遺産として登録された。 
登録された区域は、社殿を中心とする厳島神社と、前面の海および背後の弥山原始林(天然記念物)の森林を含む区域で厳島全島の約14パーセントを占めるという。 

登録された遺産のうち、厳島神社の本社本殿・弊殿・拝殿等の建築物、大鳥居・五重塔・多宝塔建造物群、それにバッファゾーン(緩衝地帯)と言われる「宮島周辺全域」を指している。


次頁、安芸の宮島 



 



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2、世界遺産;宮島と厳島神社 「世界遺産の選考基準」







2、世界遺産;宮島と厳島神社 「世界遺産の選考基準」



http://k-kabegami.com/miyajima/8.jpg


http://ts3.mm.bing.net/th?id=HN.608021353248198489&pid=1.7





世界遺産の選考基準

(1)   人類の創造的才能を表現する傑作。
(2)   ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

(3)   現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4)   人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(5)   ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
(6)   顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。

(7)   ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(8)   地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。

(9)   陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

(10)   生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
登録基準は不変のものではなく、過去にも文面の修正は行われてきた。
(以上、wiki参照)


次回、世界遺産 宮島・「厳島神社」








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1、世界遺産;宮島と厳島神社 「世界遺産について」




 1、世界遺産;宮島と厳島神社 「世界遺産について」 



http://k-kabegami.com/miyajima/4.jpg


http://farm1.static.flickr.com/144/374442471_d5ff42c436.jpg



今回は世界遺産の安芸の宮島をめぐります。
先ず、世界遺産について、



世界遺産(せかいいさん)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっている。

日本では1992年に世界遺産条約を批准し、同年の6月30日に125番目の締約国となった(日本についての発効は同年9月30日)。
日本の参加が他の国と比べて遅れたのは、国内での態勢が未整備だったためとされるが、他方で世界遺産基金の分担金拠出などに関する議論が決着しなかったためとも指摘されている。
2011年現在の条約締約国は188か国である。


公式上の分類

世界遺産はその内容によって以下の三種類に大別される。

文化遺産 顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡など。
自然遺産 顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域。
複合遺産 文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの。
また、内容上の分類ではないが、後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、該当する物件は危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)に加えられ、別途保存や修復のための配慮がなされる事になっている。
なお、後述するように、無形文化遺産は世界遺産条約の対象ではない。


非公式な分類

世界遺産には、自然遺産、文化遺産、あるいは文化遺産の中での文化的景観や産業遺産など、世界遺産センターやICOMOSによって公式に認められた分類とは別に、非公式に使われている分類もある。


負の世界遺産

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所。登録の際に、類似の案件は二度と登録しないことが決議された。

平和の希求や人種差別の撤廃などを訴えていく上で重要な物件も世界遺産に登録されている。明確な定義付けがされているわけではないが、これらは別名「負の世界遺産」(負の遺産)と呼ばれている。
負の遺産としてしばしば挙げられるのは、原爆ドーム、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所、奴隷貿易の拠点であったゴレ島、マンデラ大統領が幽閉された島ロベン島。このほか、2010年に登録されたビキニ環礁の核実験場も、登録された際には負の遺産として報じられた。


裏世界遺産

裏世界遺産とは、世界遺産委員会などでの審議の結果、登録が見送られた物件を指す。
もともとインターネット上の私的なサイトで打ち出された概念である。







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《山のエッセイ》
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01. 15.

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