2014年6月1日日曜日

15、世界遺産;厳島神社の概説 「厳島神社と清盛の美的感覚」







  15、世界遺産;厳島神社の概説 「厳島神社と清盛の美的感覚」  





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当時の貴族とは一風変わった清盛の美的感覚

“猛き者”平清盛を語るとき、武士として、または政治家としての清盛にスポットが当てられることが多いようです。

一般的に「歴史=政治史」になってしまうので、それもやむを得ないのかも知れませんが、“人間”平清盛を語るには、これでは不十分といえます。

清盛はその生涯の中で、単なる“時代の掟破り”の独裁者では成し得なかったであろう、偉大な文化的業績を残しているからです。
 
ほんの20年ほどの栄華でしたが、そのわずかの間に、平家文化ともいえるものを現出させ、それが今日に伝えられているというのは不思議な感じもするが、これらは古い慣習や偏見にとらわれない清盛の非凡さと美的感覚から生み出されたと言ってもよいでしょう。

一切経を書いた石を沈めて島の基礎とした「経が島」にも、その非凡さはよく現れています。
父忠盛と違って和歌の才には恵まれなかったようですが、そのような清盛だったからこそ、従来の枠にとらわれない独創的な美を生み出すことができたのかも知れません。

因もに、大輪田泊(おおわだのとまり)と「経ヶ島」について、

神戸市兵庫区南部の兵庫の港地域は、平安時代、大輪田泊と呼ばれました。
この港は東南からの風波をまともにうけて停泊が非常に困難であり危険でした。 そのため、朝廷はしばしば港の改修を行いました。
 
福原に別荘を構えていた平清盛は日宋貿易の拠点として大輪田泊を重視し、承安3年(1173)に朝廷の意向受けて私財を投じて改修を行いました。
泊(とまり)の前面に防波堤となる島を築き、船を風から守ろうとしたのです。
この島が「経ヶ島」(経の島)と呼ばれています。

経が島は、日宋貿易の拠点である大輪田泊(兵庫・摂津国)に交易の拡大と風雨による波浪を避ける目的で築造された人工島です。
その広さは平家物語によると、「一里三十六町」とあることから、現代の大きさで37ヘクタールほどと推定されています。 経ヶ島・経の島とも言われています。

六甲山系の山を切り崩した土で海を埋め立てたが、それが難航したために迷信を信じる貴族たちが海神の怒りを鎮めるために人身御供をしたとも言われています。
又、清盛は石の一つ一つに一切経を書いて埋め立てたともいい、従って、この島を「経が島」と呼ぶようになったという。

ただし、実際の工事は清盛生存中には完成せず、最終的な完成は平家政権滅亡後に工事の再開を許された東大寺の重源によって建久年間に完成したとされている。
尚、現在では、度重なる地形変化等により場所が特定できず、凡そ、神戸市兵庫区の阪神高速3号神戸線以南・JR西日本和田岬線以東の地であるとみられている。

同時に、清盛は国家的事業として大輪田泊の大規模な整備を計画しましたが、源平争乱によりほとんど実行されなかったと思われます。



次回、「清盛の美の傑作・厳島神社」









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