2012年4月12日木曜日

日本周遊紀行(223) 高岡、新湊 「金物と射水」

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 日本周遊紀行(223) 高岡、新湊 「金物と射水」  .



高岡大仏
写真:駅前商店街の一角に座る銅製の「高岡大仏」(日本三大仏)

万葉線
写真:市街地を走る万葉線のチンチン電車(・・?)


その高岡はご存知、鋳物工業の発祥の地である。 
駅より1kmの地に金屋町の古風な町屋が並んでいて、高岡の歴史と文化の基点にもなった地域である。
慶長14年(1609年)、加賀藩第2代藩主・前田利長が高岡城を築いた際に、城下の産業発展のために砺波郡西部金屋に住んでいた鋳物師(いもじ)七人衆を高岡に呼び寄せ、鋳造作業場を開業させたことに始まるという。 
利長は鋳物師衆に対して5000坪の領地を与え、税や労役などの諸役を免除する特権を認めるなど手厚く優遇した。 

それ以後、金屋町の鋳物業は大いに繁栄し、高岡鋳物発祥の地として今日の高岡の銅器・アルミ産業の礎となっている。
現在、金屋町では銅器など芸術作品を軒先に配置したり、各所にモニュメントを配置し、観光客と住民の交流の拠点となる「鋳物資料館」も開設されている。 

現在も伝統産業として、梵鐘などの銅器製造(高岡銅器)が盛んで全国的に有名であり、日本三大大仏(奈良東大寺、鎌倉高徳院)の一つ、高岡大仏にも生かされている。 
又、豊富な水を利用した水力発電により、電力が安いことからアルミ製品の生産が発展しアルミ建材の出荷額が多く、三協アルミ、立山アルミの本社もある。


国道160号線は高岡市郊外で国道8号線になり、そこから富山方面に向う。 
高架下を派手な柄の市電と思しき電車がゆったりと走っている、この辺りの「万葉の地」に因んで、その名も「万葉線」というらしい。 
高岡駅前から小矢部川と庄川の間をぬって、河口付近から「新湊」に至っているチンチン電車(路面電車)である。
新湊市は、2005年11月に射水郡小杉町、大門町、下村、大島町が新設合併して「射水市」として新規に発足している。 「

射水」という地名は、奈良時代の「万葉集」の中で既に登場し、古くから書物や地図にその名が記されるなど、長い歴史を持つ由緒ある地名である。 
小矢部川のことを嘗ては「射水川」と称し、神通川・庄川の間に広がる富山平野の北西部に位置する呼称を射水平野ともいう。 
平野に湧き出る清水群を見て、古代の人々はこの地を「出(い)ずる水(みず)の地」と呼び、この言葉から「イミズ」(射水)という土地の名が生まれたともいう。

大きく湊を広げて発展した町を明治以降「新湊」と近代的な名称を付した。 
その後に、歴史ある「射水市」としたことは納得である。 
命名するにあたって、合併協議会での新市名の一般公募の結果「射水市」が大多数を占めたともいう。 
若くしてノーベル賞を生んだ富山県民の良識ある判断に感心する次第である。



余計だが、昨今の合併で新しい地域名、行政名の付与に苦慮している自治体もあり、時折、話題・ニュースとして取り上げられている。 
愛知県で新市の名称に「南セントレア市」というのが話題になったのは周知であるが、小生の住む(神奈川県厚木市)関東周辺地域に限定しても、珍妙にして意味が曖昧な行政名がある。 
わが独断と普見(偏見ではない・・)にて地域の方には申し訳ないが列記してみると・・、山梨県(南アルプス市、甲斐市、甲州市、中央市)、埼玉県(さいたま市・ふじみ野市、ときがわ町)、千葉県(いすみ市、南房総市)、東京都(あきる野市・西東京市)などであります。 幸いと言うか・・?、地元・神奈川県には、あやふやな地位名は無い・・!。
 

ところで、某テレビ局の番組で拝見したことがあるが、新湊市(当時)にはユニークで楽しい名前が多いという。 
「姓」というのは明治初期、政令で誰もが名乗る事になったが、その際、役場の担当者や地元の有力者、僧侶、神官、勤め先の社長、親方などと相談して決めたというのが一般的である。

専門家によれば、日本の苗字の八割は地名から、それ以外は職業に由来している言う。 
新湊の場合は職業に関する苗字の割合が非常に高く、しかもその立地場所から海や漁業、食品に関するものが多いのが特徴である。これ等の姓名を具体的に何処の誰が付けたかは古文書や資料が残されておらず解らないという。 


主なユニークな姓は次の通りで・・、  
釣さん、魚さん、海老さん、味噌さん、醤油さん、酢さん、糀(こうじ)さん、素麺さん、牛さん、万十さん、菓子さん、米さん、飴さん、風呂さん、桶さん、壁さん、大工さん、綿さん、等々・・、 
いやはや、ご苦労さん・・!!。          
 

次回は、「富山



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