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2012年2月4日土曜日

日本周遊紀行(203) 小浜 「鯖街道」

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旅は利口な者をいっそう利口にし、愚か者をいっそう愚かにする」 
<イギリスの諺>


 日本周遊紀行(203) 小浜 「鯖街道」  .



鯖海道
写真:小浜市内、鯖街道起点の路面表示



舞鶴を後にして、国道27号線、通称、丹後街道を行く。

舞鶴から若狭へ抜ける半島を横切るようにして、若狭の小浜方面に向かう。 
青葉山系のトンネルは既に京都府と福井県との県境に位置していて、抜けると福井県である。 
その最初の町が高浜町であるが、暫く行くと若狭の素敵な海岸が広がっていた。 
更に、大飯町(おおいちょう)の小浜湾もなかなか結構な海岸であり、和田の青戸の入り江などは鏡のように静かである。 

それもその筈で、小浜湾が鋸崎、松ヶ崎といった両岬に挟まれた狭い湾口の奥に小浜湾があって、その又西側の奥へ細長く入り込んだ青戸入を形成しているためである。
尤も、若狭湾そのものが日本海側では珍しい海と陸とが交互に出入りする、大規模なリアス式海岸になっているのが特徴である。


若狭本郷の駅前を過ぎると、間もなく対岸を結ぶ巨大な橋が見渡せる。 
静かな若狭湾が更に深い入江となっている青戸入江の付け根に架かっているのが青戸大橋で、海上橋が国道27号と大島半島の犬見崎を結んでいる。 

かつて陸の孤島と呼ばれていた大島半島の大島地区と本土・JR線などを最短で結んでいる。
生活には非常に重要な橋であろうことが伺える。


静かな若狭湾に点在する各港は古来より良港で、(サバ)などの魚介類の水揚げ地でもあり、しかも京都にも近いため丹後街道、若狭街道などは、いわゆる「鯖街道」とも言われていた。 
その最も良港の一つである、小浜湾の東に位置する小浜市に入って来た。


小浜は歴史と伝統が息ずく町である。
古代から日本海を隔てた大陸との交易が開け、日本海側屈指の要港として栄え、陸揚げされた大陸文化や各地の物産は所謂、鯖街道などを経て、近江、京都、奈良にもたらされた。 

それらの証しとして小浜の大陸とのつながりは、市内に点在する数多くの文化遺産からも伺い知ることができ、即ち、「海の正倉院」とか、或は「海の有る奈良」とも呼ばれてる。


小浜には「鯖街道基点の印」が今も残る。
市内のいづみ町商店街内に、その起点プレートがある。 
ここが鯖街道の始まりで、小浜から熊川宿、朽木を経て、京都へ18里、約70kmであった。


若狭湾で取れた鯖に、一塩して、夜も寝ないで京都まで運ぶと、ちょうど良い味になっていた
と古来よりいわれたという。 

因みに、昔の鯖は今と全く比較にならないほど大量に獲れ、体形も大きく、一般庶民、特に都人にはに喜ばれたという。 
このため鯖を担いで走る街道を、いつしか鯖街道の名が付けられたという。 

しかし、鯖は一つの代名詞にすぎず、その他、多種の海産物などが運ばれたのは当然で、いわゆる北前船から陸揚げされた物資も盛んに輸送され、この中には日本海の塩も加わり、別名、塩の道でもあったという。 

小浜は、鯖街道である“食の道”の他に政治の道、軍事の道、特に文化の道でもあった。 
特に大陸文化の交流、渡来品も盛んで、室町時代には南蛮船が小浜へ””をもたらした史実などがあり、遠く南方との交流をも覗かせるという。


近年、差別用語として余り使われなくなったが、つい最近までよく用いられた「裏日本」という言葉があった。 

そのイメージは暗く、うら寂れた感じを伴い、日本海側地帯の特徴を表しているような錯覚さえも起こさせた。 

しかし、雪の国・越後新潟の項でも記したが、この裏日本という用語は僅か百年ばかりの歴史しかなく、この日本海に面する越の国を含む一帯は、大昔より、まさに国土の表日本であり、しかも若狭地方はその正面玄関でもあった。


次回も小浜の「後瀬山



祝い・・!!  平泉地方が世界文化遺産に決定。(2011年6月) 
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