2010年4月19日月曜日

日本周遊紀行;温泉と観光(20) 「能取湖・網走湖」

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日本周遊紀行;温泉と観光(20) 「能取湖・網走湖」



オホーツクライン・国道238は、能取湖(のとろこ、のとりこ)を半周する。 

この湖もオホーツク海に通じる「海跡湖」の一つで、以前は海水流入部の湖口が季節的に開閉しておこる汽水湖であったが、1973年(昭和48年)に護岸工事が行われて湖口が固定され、周囲には大きな河川が流入していないことから、現在は完全な「海水の湖」となっているようである。 
従って、周囲31kmの能取湖はホタテやツブ貝、ホッキなどの宝庫であり、春から夏にかけては潮干狩りの名所にもなっている。

しかし、何といってもここの名物は「サンゴ草」であろう、季節柄、所々に湖面が紅色に染まっている。
秋の草紅葉(くさもみじ)にしては色が鮮やかで、濃すぎるのである。 


卯原内地区のサンゴ草群落

卯原内という園地に来た時、これが最大規模になっていた。 
ここは「紅い草」の名所らしく、人の出も大勢見受けられる。
中央部には見物用であろうか、歩道用の木製の桟橋らしいモノが湖の中央に向け延びている。


この紅い草を「サンゴ草」という。 

サンゴ草は塩分のある湿地に生え、高さは15センチくらいで、9月中旬から10月にかけサンゴのように赤く染まることから、この名がついているらしい。 丁度、今が真っ盛りといったところであろう。
正式名は「アッケシ草」というらしく、 そう・・、あの牡蠣で有名な厚岸で元々厚岸湖で発見されたことから、その名が付けられたらしいが、今ではこちらの能取湖のほうが、主役になったようであ。 

聞くところ、付近ではここ能取湖南岸がサンゴ草の群生としては最も多く、日本一の群落地として知られているという。
遥か沖合いまでの水辺に、真っ赤なじゅうたんを敷いたように広がる様子は、真に圧巻で印象的である。 



能取湖からすぐに網走市に入って「網走湖畔」に出た。

網走湖はサロマや能取湖とやや異った雰囲気が感じられるようで、周囲は山や森に囲まれて深く青味が濃い、北からの微風でややさざ波だっていた。
冬季は氷結してワカサギ釣りの名所になるらしい。

停年時、「上さん」と真冬の北海道を二週間に亘って周遊した時(1999年2月)、この網走を訪れている。 
網走湖は氷結していて、網走湖の出口付近にアザラシが昼寝しているのを見かけたことがあった。 
あの時、網走は「流氷まつり」の真っ最中であり、網走港湾での雪氷像などを見物した後「オーロラ号」で流氷観測ツアーにでかけたのであった。 
あの日、前日まで流氷は遥か沖合いにあって、流氷ツアーは無理であろうと言われていた、だが、前夜の北西の強い風にのって流氷は港の近くまでやって来ていたのである。 乗船に際して、お互いに「ヨカッタネ・・、」と言葉を交していた。
そしてその時、船員が流氷上に「アザラシ」が見られる公算は大きいよ、と聞かされ楽しみにしていたが、 しかし、残念ながら実際はその姿は無かったのである。 

その後、美幌峠から屈斜路、阿寒湖への途中、この網走湖で「アザラシ」を拝見したのであった。 
アザラシは5、6頭ほどいたのだろうか、時折、国道側に集まっている人間達を見るが、ちらっと見るだけで警戒している様子は全くない。 とは言っても見物しているのは数人で、多くは気が付かないで素通りしている。 寒いし、この時期、地元の人は珍しくもない風景なのであろうか・・?。
寝返りをうったり足の向きを変えたりして、とにかくノンビリしている、やはり、自然の姿はいい。

 
網走湖は能取湖とは違って、海岸より4~5km内陸に入ったところにあるが、それでも湖面標高は0mで、潮が満ちると下流部の網走川から海水が逆流する。 従って、網走湖のアザラシは海水と一緒に網走川を遡って湖まで到達したわけである。 しかも網走川はもろに網走市街を貫いているので、市街のド真中をアザラシが泳いで通っているというわけである。 
さすがに北海道ならでは、網走ならではの風景である。 
アザラシは大抵の場合、流氷と共にやってくるので、やはりシーズン限定なのであろう・・?。
この時期釣人は、ワカサギを釣りながら珍しい訪問客にも会えるかもしれないのである。


網走湖には「呼人半島」が湖面に大きく張り出している。
ミズバショウ群生地もある半島内は秘境を思わせ原生林が広がっていて、森林内には呼人探鳥遊歩道が整備されている。 
ウォーキングやバードウォッチングにはオススメで、キビタキ、アカゲラなどの野鳥を見かけることも多いという。 
又、この半島の対岸である湖畔から天都山山麓にかけて、余り知られてはいないようであるが、実は近年有力な温泉が湧出し、ホテルや旅館が点在する温泉街を形成している。 
前近年、我等も「網走湖荘」に宿泊したことがあるが、当ホテルが、1981年(昭和56年)9月に800m深度でボーリングを実施して源泉を開発して開湯したという。 
他の温泉と比べても比較的歴史が浅いが、いずれも大自然の中にスッポリ納まって雰囲気をなしている宿屋が多い。 
泉質は、ナトリウム温泉、鉄分温泉で、効能は神経痛、筋肉痛、リウマチなど、道東の旅の疲れを癒してくれる。

尚、湖尻の女満別方面は広大な湿地が広がっていて、ハンノキやミズバショウの群落が広がり、「女満別湿性植物群落」として国指定の天然記念物となっている。 
周辺の林にはタンチョウ、アオサギの営巣地もあり、野鳥の楽園にもなっているちか。


次回は「濤沸湖、小清水花園」



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