2009年11月23日月曜日

日本周遊紀行(25)岩崎村 「世界遺産・白神山地」

概ね、日本の自然風土、歴史文化に触れることが出来た。
今回、特に印象に残った地方、地域の「歴史的側面」や温泉、絶景地等を
ピックアップして、当サイトに紹介致します。


神奈川県厚木市を出発して、以下の順に巡りました。

『東日本編』: :行程・・・神奈川県(出発地)→山梨県→長野県→新潟県→山形県→秋田県→青森県→北海道一周(時計回り)→青森県→岩手県→宮城県→福島県→茨城県→千葉県→東京→神奈川帰着


日本周遊紀行(25) 岩崎村・「世界遺産 白神山地」
 
能代より海岸沿いの国道101号線を北上すると、間もなく「是より青森県」の標識が有った。
そして、白神山地の山襞(やまひだ)が海岸まで迫出している。 

日本海より競り上がり、延々と続く山並みの「白神山地」は、平成5年(1993年)「屋久島」と共に、世界遺産(自然遺産)に登録された。
「世界自然遺産」登録地域は、中央部の核心地域と周辺の緩衝地域に分かれ、これらの地域は世界遺産登録時より以降は開発を行わず、現状のまま保護される事になっている。


「白神山地」の特徴は、殆どが「ブナ林」に覆われていることである。

白神山地には人間活動の影響をほとんど受けていない源流域が集中し、世界最大級といわれるブナ林が広域に渡って、ほぼ原生そのままの姿で残されている。
そのブナ林内には多種多様な植物群が共存し、それに依存する多くの動物群が育まれ、自然の生態系がありのままの姿で息づいている。

山地は、名勝地のような美しい高山植物や雄大な景色を眺められる場所はあまり多くはなく、市街地のそばにあるようなブナ林が巨大化したものと考えるのが妥当である。
世界遺産の登録は、観光地であるからではなく、このような広大な原生林が世界的に珍しいためなのである。


「世界遺産」とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡や景観そして自然などである。 
人類が共有すべき普遍的な価値をもつものを指し、文化遺産と自然遺産及び文化と自然の複合遺産の3つに大別される。 

なお、白神山地は、文化遺産である法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島とともに、日本で最初に世界遺産として登録されている。
世界遺産・白神山地の詳細は下記、「日本の世界遺産」をどうぞ・・!!
日本の世界遺産


ところで、白神山地を構成する自然林、原生林である「ブナ」について・・、
「ブナ」(山毛欅、木片に無・「橅」と書く場合もある)とは、ブナ科ブナ属の木で落葉広葉樹、温帯性落葉広葉の樹林を構成するとあり、椎茸栽培以外にはあまり役に立たない木であったために伐採を免れたとも言われる。

ブナは沢山の小さな実を付けるために、果樹と同様に寿命がさほどでもなく、平均寿命は200年ほどであるとも言われている。
自然に放置して倒れたブナは、他の樹木や生物の生存に欠かせない栄養分を供給する。 

「白神山地」のブナの原生林は樹齢の若いもの、大木、老木、倒壊し朽ちたものまであらゆる世代が見られるが、400年以上のものも確認されているという。

ブナの樹皮には地衣類やコケ植物が付着生育している。
それは樹皮が剥がれ落ちないというブナの性質による要因も大きいが、幹を雨水が流れ落ちることも関係が深い。降雨時にブナ林を歩くと、幹に勢いよく雨水が集まって流れているのに驚かされる。
ブナの樹形は、水を集めるようにできているらしい。

このような幹を伝う流れを「樹幹流」といい、この樹幹流は単に雨水が集まって流れているのではなく、栄養分が多く含まれているのである。 
それはブナの樹幹が、水に養われる地衣類(菌類と藻類との共生体)やコケ植物の生活場所となっているためである。
 
ブナの樹幹を伝わって流れてきた水は、ブナの根元で地中に吸い込まれ、地表を流れる水は見えなくなってしまう、地面に吸い込まれていくのである。 
ブナ林の土壌は豊かであり、黒い土の中にまるでスポンジに吸い込まれていくように雨水が吸い込まれていく、一般にこれらの土壌を「腐葉土」という。


ブナ林の発達する冷温帯は、夏の間は結構気温が高いので植物の生産性は高い。 
しかし、暖温帯に比べて有機物の分解速度は遅く、差し引きとしての有機物の蓄積度は最も多い地域である。 
この厚く積もった有機物を多量に含む土壌が大量の水分をため込むことができるのである。 無論、土壌動物もたくさん生息しており、土壌構成を良好なものにしている。 

ブナ林は「緑のダム」とも呼ばれるが、それは地上部の植物部ではなく、ブナの作り出した豊かな土壌が雨水をため込むのである。




十二湖の「八景池」と玉池

五能線に、「十二湖」という小屋風の無人駅が有る。 そして、海岸に沿うR101の道路標識は、十二湖方面を指している。
十二湖は、世界遺産・白神山地の海岸に近い一角を占めている。
標識より2~3km内陸へ向かうと直ぐに十二湖が現れ、そこはすでに深山幽谷の世界であった。

「十二湖」は江戸時代・宝永元年(1704年)この地を襲った 大地震によって沢が堰き止められ、地盤が陥没して形成されたといわれている。
その時できた湖沼は33を数えたが、「崩山」の頂上から眺めると、小さい池は森の中に隠れ、大きな池だけが12個見えたことから、「十二湖」といわれるようになたという。

十二湖は、広大な森が本来の姿のまま保護され、植物の種類の豊富さは全国的にも稀な地域といわれる。 
近隣にはブナ林が密集し、それらの水分の含有量が多いため、自然の造った水桶あるいはダム、しかも自然の浄化装置を持つ、水質の良い水が各所で湧き出している。 
湖の総数は約30以上在り、それぞれ透明度は高いという。

因みに、「十三湖」というのが、この先津軽半島の市浦村にあるが、あちらは湖の数とは無縁のようであるが、これから訪れる予定である。

白神山地をはじめ日本の世界遺産は下記
日本の世界遺産

次回は、津軽・「鯵ヶ沢」


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